代表的な花婿側の結納品
花婿側の富久紗(ふくさ)は家紋を使用します。
(紺色又は鉄色)
永井紙店では、広島市内で唯一、結納品に全て毛筆でお書きしています。さらに結納品を会場までお届けし、飾り付けをいたします。
結納式は花嫁の両親から本人を迎える大切な儀式です。
我が国では奈良時代の頃から納采(のうさい)の儀式と称して天皇家が花嫁を迎え入れたのが始まりで、現在も天皇家では大切な儀式として執り行われています。
その為戦国時代、織田信長や豊臣秀吉など戦国武将が天皇家に習って結納の儀式を行うようになり、我々庶民は江戸時代になって五代将軍綱吉公の時代に経済的に豊かな人達の間で真似て始める様になりました。
現在は恋愛結婚が多くなり、両家が遠方というケースが半数以上です。
従って初顔合わせとなるケースも多いので、花嫁の自宅ではなくホテルの一室か料亭などの一室を借りて和やかに結納式と会食をされるケースがとても多くなりました。
当店では飾り付けや司会進行、 片付けなども全てお手伝いいたします。結納式が終わると花嫁は100パーセント花婿の家族となり、両家が一番近い親戚としての末永いお付き合いがはじまります。
花婿側の富久紗(ふくさ)は家紋を使用します。
(紺色又は鉄色)
花嫁側の富久紗は母方の定紋を使用します。
(赤色又はエンジ)
品物を贈呈する時に使用します。 家紋入り、またはおめでたい模様か無地となります。一般に輪島塗りや越前塗りなどが有名です。日本国内には沢山の塗り物の産地があり、木材と漆の木が豊富だったためその土地で名品が生まれました。
お盆の種類には広蓋・万寿盆・切手盆、その他賞状盆などがあります。 元来品物を送る習慣が永かったので広蓋を使用しました。近年は現金での御祝い包みを使用するときは切手盆を使用します。
日本の文化では御祝いや御礼などに品物を贈る文化が奈良時代に生まれ、ちり除けとして品物の上に乗せたのが始まりです。富久紗は綴れ織りを使い表側が家紋または定紋、裏側はおめでたい柄を使い輪島塗などの広蓋に品物を乗せ、その上に富久紗を乗せて使用しました。
サイズは「大富久紗」「中富久紗」「重掛け」「豆富久紗」があり、最近の結納・婚約式では塩瀬の重掛けに(25cm×25cmの正方形)家紋または定紋を染めた品を使います。 男性は紺色や鉄色、女性は赤色やエンジ色を使用します。